7月17日
ヤンブル峠から2時間雨の中を下り、パンザンコーラ川床100m上の天井まで150mはある大岩穴洞窟でビバークは快適で、立派な橋を渡り対岸の岩壁に造られた路を斜めに1時間登ると、ポエ村の畑。
そのどん詰まりに9軒の家がお城風に固まって、昔の畑右手の家は廃虚になって、ゴンパ(チョユコリン・ゴンパ)の前の広場でテントを張る。ゴンパに寄進をしたのは 言うまでもない。
 
キッチンボーイのセルシン・バハドールは今回連続3度目。
ジュムラから1時間の村に住み今年長女が誕生した。
連絡を聞きジョムソンへ来た17名のジュムラポーター の内、最後まで頑張った。
来年のナラカンカール登山用の食糧と装備のデポ荷を自宅に快く引き受けてくれた。
去年あげたポーラーテックのセーターを大切に着ていた。
 
大洞窟の下に流れるパンザンコーラは雨が降ると真っ黒な水となり、それを飲む。
少し下流からラングーコーラと名前を変えてカンジェロバ山群北のゴジュル帯となる。
上流へはクー村があり左岸に路が続いていたが川沿いの路はゴルジュが続き、所々壊れているのが対岸から見えた。
今は廃道になってギャロカルカの北の尾根を越えた方がいい。 とポエの人は言った。
 
パンザンコーラの橋を渡ると岩壁の中に路が続き1時間も登るとポエの畑。
廃家になった昔の家の横を過ぎて、畑の奥に集合した城風の家がある。
 
ポエ村下の丘にチョユコリン・ゴンパがあり広場にテントを張る。
テンジン・プンゾー・ラマは40年前からこのゴンパを自分で建立した。と言った。
新しい仏像が1体、マンダラが1対だけだが、村人の集会場風で絶えず37名しかいない村人が集まってきていた。
奉納、薬購入、ラマの正装撮影などしたらバター茶接待が延々と続いた。
 
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