9月19日
Takeと2名のシエルパは西稜の左氷河を上がり、国境から西側の可能性を探りにABCを出た。
今夜は氷河真中でテント泊り。
木本、谷口、AngPhurbaは国境コルへの、17日画像のライン右を見ましたが、ピトン類が大量にいるし、逆層の岩壁は登攀不可能というより技術と時間がない。
このルートを諦めてBCへ下らせました。明後日BCから、国境稜線の東側に弱点を見出すべく今後、行動を変えようと思います。
ピークまでどんどん遠くなって行きます。
(Muguの人達) Muguのポーターは、今一番お金が儲かるひつじをダサイン(9・27〜10・2)で売却する為にJumlaへ運ぶ。
Muguには10000頭ぐらいいるらしい。それよりTibetでJumlaの商人が買い込み、この3倍くらいの頭数を運ぶらしい。
1頭2500〜3000Rs。プラノムグにいる住吉Dr.達はひつじ攻めにあってテントサイドは糞だらけになっているに違いない。
6月、7月はチベットへヤチャクンブー(冬草夏虫)を密輸。Muguの最終部落からポリスがいない。
10月、11月はチベットからヤクの毛、岩塩を運ぶが、最盛期はやはりダサインでドライシープをJumlaへ運ぶ。
その他の時期はシラジット(岩から出るエキス)をガムダディに運び、そこからインドへと運ばれる。
ヤチャクンブーは売却輸送すると20年の懲役と昨春Jumlaで聞いた。
この点、シラジットは問題ない、この辺りでの採掘も少なくなってきて、我々の谷の出合いまで採りに来ていた。
Humlaの食糧不足で餓鬼状態発生のこの初夏に比べて、金銭的にも裕福?、Muguでは、カリフラワー、キャベツ、大根、人参、ジャガイモが今の時期豊富に採れる。
ヘリコプターの降りたMangriでは、青森リンゴに似たのが豊富に採れる。
人々はチベット族で風習、食生活、言語もシエルパと全く同じである。
BCからABCへの途中、背後に目標のカンデ。
ヒウンチュリー峰、パトラシ峰、ブールラッサ峰などが見えた。
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