9月26日
Kanti HimalのBCに入ってから連日必ず雨が降る。確か昨春の毎日降雪が・・・・。吉永さんは、西ネパールはモンスーンはない。と断言していたけど、夕方と夜8時頃は必ず雨は降る。
今朝は7時45分にはテントに陽が当たるのに・・・・。朝から天気が悪い。10時前ABCから全員BCに到着。西側国境稜線に上がったTAKEから、マビカを受け取り、すぐ画像に。
昨日、谷口からコル手前をラッセル中、後僅かで稜線。と連絡があり、今日左右のピークに立っ2隊に別れて行動する旨あり。
12:00コルから交信。左ピークはその頂上がガスの切れ間から見えるが、あまりにも遠すぎるし、クレバスも氷河上に見え、断念。
正面に昨春登ったピークが見える。タケとカンチャの2名は右のピークへ。しばらくここコルに留まる。と連絡してきた。タケらも頂上直下で技術的に困難な個所が現われ敗退し、ABCに下る。
26日にABCを撤収する事とした。25日、BCでは昼から太陽が久しぶりにBCに照る。残念ながら、KantiHimalの南側からの登頂と付近のピークへの登頂は出来なかった。
天候も今一つ良くなかった・・・。周辺の地形はこれで全て判明した。再挑戦を・・・!と心に決める。 26日ABC撤収、27日BC撤収作業、28日BC下山を決定する。
日本からKTMからメールを10通。金曜日なのか?励ましのメールにはお礼のいい様もない。ありがとうございます。
テントの中で今、谷口は酔っ払い、木本は付き合い、タケは両者の肴を手配し、私はThinkpadを触り、インマルMの充電をしつつ。ウイスキーも呑まず正しいパソコン青年となっている。マル。
9月26日 BCにて。Pm1:20 Typhoon

今日、26日ABCをすべて撤収して全員が BCに集結。雨がテントの屋根をたたく。中で谷口状態が始まった。
ジョータイ・タニグチは呑み過ぎ状態の意。隣りでウトウト、ヘラヘラと木本の酔っ払いタケは急に相撲の聞きたい。とラジオを触る。
シエルパ達はキッチンから出てこず、中で何かを食してるに違いない。 Kanti Himalはガスと雨に中うっすらとその姿を現して。
NHK撮影隊は今日Surketへ移動とメールが入る。


Kanti Himalの西壁、南西壁の三角形壁の向こう側に北西稜ピナクルとの間に、この雪が付いた壁がある。
ピナクルは雲に隠れているが、主峰よりこのコルからは素晴らしいピーク見える。


月26日の夕方、それまで降っていた雨が止み、テントでだべっていたら、AngPhurba が「バラサーブ、山が奇麗に見える」と叫んだ。
初めて、夕焼けがKanti Himalの南壁全体を黄金色に染めた。ここから2000mも、ずどーんと聳えている。何度か行った8000m峰と何の遜色もない立派な姿であった。
全員、ただ呆然として見とれているだけだった。
ありがとうカンティヒマール。あんたは立派すぎる。でも、また来まっせ。何がなんでも登らなあきまへん。この山は。
いつまでも感傷に浸るわけにいかんのだ。次がまだある。もっと凄い山がきっと待ってる。
そうですよね!吉永さん。


BCから見た南壁と南西三角壁、左奥が北西稜ピナクル。頂上は右の高い所である。
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