LIMI's Growth Diary(12th,Nov No.2)

大西家にやって来て2ケ月が過ぎました。私が大阪へ やってきた8月12日はとても暑くて、高所育ちの僕には 毎日が大変暑く、関西空港の動物検疫所の飼育係のお姐さんや 所長には「あつい!ドー」と言っては噛みつきました。 早いもので、大西家に来て50日が過ぎようとしています。 来日時は14Kgでしたが、動物検疫所のドツグフードは美味しくて どんどん食べて23Kgになりました。大西家でもバラサーブは始め 動物検疫所と同じUSA製のドツクフードを食させてくれました。 「おやつ」や「骨」などなども与えてくださいました。 1食を軽く500g一気食いをしますので、ある日から18Kg¥1080円 のドツグフードに変更されました。こいつはあまり美味しくなくて、USA のものと混ぜてください。とお願いしました。 メンサーブ純子さんは「我が家のエンゲル係数がどんどん上がるやん」 と言いつつ、今度は15Kg、¥2450円のものとUSAドツグフードを混ぜて 頂けるようになりました。こいつは美味しくて、ふるさとで頂いていたツアンパ や「ウンチ」などとは雲泥の差でして、登山隊でも頂いた米、カシ肉、ツアンパ などとは比べようがないくらい最高に美味しくて・・…。水も大阪の水はカルキ の匂いは若干しますが、きれいな水が蛇口からどんどん出てきます。 おかげさまで最近は35Kgを越える体重となりました。でも肥満というのでは ありません。ネパールでは「ボテ」と通称僕達は呼ばれているのですが、 ボテボテとちゃいまんねん、筋肉リュウリュウでんねん。

「お散歩」も夜の7時から10時の間、バラサーブがいる時はメンサーブ純子 さんと一緒に近くのグランドまで「お散歩」します。「ウンチ」はほぼ同重量 ほど 出ますが、二人は呼吸良く「きゃーまたウンチや」と言いつつ、チラシを僕の お尻に差込んで上手に「ウンチ」を拾ってくれます。「おシツコ」も僕のテリトリー を示すために、上手に片足上げて電柱に出来るようになりました。

でも、バラサーブは絶えず僕を左側を歩くように指示して、決して前を歩く事を 拒みます。もし少しでも前を歩くようなら「グイ」とリードをひきます。寄り道しよ うとしたら「グググ」とひきます。つい植え込みや歩道の端の匂いを嗅ごうとしよう ものなら「グーイ」とリードをひきます。おちおち「お散歩」も出来ませんねえー。 その点、メンサーブ純子さんやお嬢様のまどかちゃんにはバラサーブへの反動で、 どんどん先行して気侭な行動を示していたのですが、最近は彼女らも僕が自由に 行動しようものなら「グググ」とリードをひくようになりました。で、僕もお利口に なり静かに!おとなしく!我侭せず「お散歩」に出ています。  また、最近は好物であった「ウンチ」はあまり美味しくないことが解りまして 食べなくなりまして、「お前もやや賢くなったなあ」とバラサーブは怪訝な顔で僕をみます。

 何故か、バラサーブとよく遊びにいらっしゃいますDr.スミヨシさんとで11月の 初旬からカトマンズへお出かけになり、11日にお帰りになりました。 ややお疲れのバラサーブは「日曜日やから、トレツキングに連れてやる」と騒ぎま して、純子さんとまどかちゃんの3人で近くの天野街道へ2時間半のトレツキングに 連れてくれました。  バラサーブ・タイフーンさんの留守の間は、まどかちゃんがリードを、メンサーブ 純子さんが「ウンチ」拾う係を務めてくれまして、大変お世話になりました。 バラサーブは「今日はガンガン歩くのだぞ」と言ってくれたものの僅か2時間半で グロツキーになられて「おしまい」と突然の中止宣言をされました。 「お尻も痛い!」とも申されました。  昼から「シャンプー」をお湯でして頂きまして爽快な1日でありました。

 晩秋のここ大阪狭山市は、朝晩は冷え込んできて最高に気持がいいです。 もちろん猫の額ほど?犬の額かな?の大西家の庭でゴロリと寝ているとあの なつかしい西北ネパールのリミ地方を思い出します。「夜の散歩」をしていても 大きな目玉がひかり、「ブーツ」という音を発しながら走り去る「日本のYAK」は とてもおっかないけど、僕のふるさとJANG村のYAKは「のつしり」と歩いて、 日本の奴のようにスピードを出して、何匹も何匹も走っていません。  赤は「お座り!」青は「GO!」とかいう信号という所にくるとまだ恐怖は消えま せん。

お友達も沢山できました。 「ケランギ ミンラ カレレエ?」「パエル カネ イン」 「マイネーム イズ タロー」「フロム キヤナダ」 「太郎君でえーす」「カナダから来ました。ゴールデンレツドリバーでえーす」 いう英語で生意気に吠えるヤツですけど、この頃よく遊びます。 甘えたで、いい子ぶるヤツでペロペロとなめ回すので、ついガバーツとおもいきり 噛みついてやります。「オーマイ・ゴツト!」とヤツの女主人もやはり変な言葉を発 し、 バラサーブは「もつと噛んだれ!」「いてまえ!」と下品な言葉を小声で発します。

天野街道は大阪狭山市の狭山ニュータウンと堺市の泉が丘ニュータウンの境にあります。
陶器山という大阪狭山市手作りとしてこさえた自然公園歩道で、天野山 金剛峰寺まで8Kmの路です。
西山霊園からこの階段を上がれば緑豊かな路に出ます。
天野街道を歩く、まどかちゃんと僕です。
お家に帰る道に手作りのアイスクリーム屋さんがありました。 バラサーブは「お前も食え!」と言ってくれましたが、
メンサーブ純子さんは「お手 !」 という超簡単動物的反射神経行為再確認を強要します。
じゃまくさいので時々両手を 差し出したりして嘲笑をかいます。