LIMI's Growth Diary(26th,Nov No.3)
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小春日和の日曜日の朝、バラサーブ・タイフーンは朝からカニ雑炊を食し、
ビールを呑んでご機嫌であった。「オオーイ!お散歩にいくぞおー」と純子さんを 促し僕を連れ出してくれた。「お散歩」のコースは最近いろいろと変化を考えている
のか?いないのか?さすがバラサーブはお利口さんなのである。 まず容易ルートは「近大病院直行、右折れグランドコース」。やや容易ルート
は「西友ストアー、無免許運転松阪ルート」で、若干困難ルートは「ルート310号 線沿 い、2店の電気店景品お土産引換え付き、プラス本屋ルート」で国道沿いの混雑道。
ハード・バリュエーションルートは「陶器山天野街道、死に物狂い超遠距離歩行ルー ト?」 である。もちろん僕はこのハード・バリュエーションルートを好むのだが、バラサー
ブは 最近とてもお疲れのご様子で、このルートを避けているようだ。
今回は新ルートに挑む!とやや興奮気味にバラサーブは騒いでいたので期待は出来 る? いつもの近大病院直線ルートから、小山の木々が茂る「登りありますルート」に挑む
ことになった。 14段の縁起の悪い階段をバラサーブは喘ぎ!やつと最上部階段に到達して 「ウン!このルートは非常に疲れるなあ」といい、小休止するともいった。
僕の行きたい、左のやや上昇気味小道ルートを避けて右のなだらかな小道に歩を進め た ので、ゼイゼイ/ハアハアの息切れない完全な「お散歩」状態の路で会った。
紅葉した木々のこもれ陽の中を歩くのは非常に気持のいいものがある。 ふるさとの極北西ネパールのLIMI谷にはこんな風情はない。楓、ブナ、杜松の木々は
あるけれど、吉永総隊長がいつも言う青空と太陽サンサンというのはないのだ。 それらの木々は木椀の材料として使われて、チベツト仏教の器とか、チベツトティの
茶器と して、今では90%はチベツトへ輸出されている重要な家内手工業品として地元に現 金収入をかもし出しているのだ。
西ネパールのトルボ地方からムグ、フムラ縣地方にかけて、このリミ谷だけが、こ の地場 産業である木椀加工技術のおかげで、突出した経済的繁栄をもたらしている。
もちろん中国のチベツト政策によるプランという街の重要度によるものと交通 発達と 道路整備 状況が整ったおかげで、この地方に中国食糧製品と雑貨が頻繁に運び込まれるように
なった。 ネパールでありながら、中国文化圏の世界になってしまった。 ヤヤヤア…?僕の教養が・・・・・出てしまったかな? 教養と体力に全く関係ないバラサーブは小山頂上アタツクという事態となって「日曜
日のお散歩時間」 を楽しむどころの騒ぎではなくなり、頂上直下で大休止をとった。ゼイゼイという吐 息が辺りに漂う。「今から藤本家へ向かい、あの家の太郎とかいう犬をいじめに行こうゼイ」と野蛮
発言を言い出した。 純子さんは「おやめなさい」といい「いじめもよくない」とも言って阻止の構えをし た。 「では、噛みつきに行こう」と僕に挑発的発言をいい、お酒の店「みずたや」さん
から左折して藤本家へと足早に・・・・と言ってもチョー・スローモー・ウオークであるけど突進していった。 藤本家のダンナはいないらしく、
バラサーブは「今日はチャンスだな!おつさんおらん間に噛んだれ」とますます僕を 挑発するのであった。
藤本家の犬「太郎」は僕より2ヶ月若い雄犬で「お友達になれ」と強制的に連れてこ られたのは9月17日 大阪上陸第1日目の午後のことであった。
あれ以来、時々会っているが「徹底的に押さえ込んで、ギューとも、キャンともいえ ないほど格下犬にして、 始めて会った当初からいじめてやっている」今日も充分やってやった。
もちろんバラサーブの言いつけ通りではありますが………。 ストレス解消にはこいつが一番いい。スカーツと気分爽快となった。 さすがバラサーブは僕の良き理解者である。ソンケーするだけあるなあー!いい日曜
日だった。 |
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僕、藤本家の「太郎ちゃんでえーす」「両親もメツチャ大きい犬なんだね」
でも大西家のバカ犬もドでかいヤツなんだ。
そこのおっさんがチビだけど、こいつが また ヒジョーに危険なんだ。本来怖がりのクセに「タローのアホ!」なんかいうんですよ。
「またアイツかあー」「やだなあー!」「威嚇するねんやろーうね!」 「こわいなあー、田舎のバカ犬」「典型的大阪人のバカおっさん」
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LIMI「タシダレ!」「デボ、インベエ」「シンボ・ドウ・シヨゲカラ、ゴ」
太郎「Hi!good morning」「I'm fine and you」「I have not Breakfast」
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純子さん「リミちゃんはお利口さんですね・…。噛んだらダメよ」
LIMI「はい!はい!解りやした」
藤本夫人「太郎ちゃんの方がもっとお利口さんでしょう・・・・」 太郎「ウー。母さん、何で田舎モンのヤツを可愛いがつてるの・…?」
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藤本夫人「リミちゃんはお利口さんだから、太郎ちゃんを噛んだりしたりしてはダメよ」
LIMI「へへへへ・・・先程、少し噛ませて頂きやしたけど・・・・・バレてるのね」「ペロリ」
太郎「ヘヘン!怒こられてやんの・・・・バアーカ!」
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