北西ネパール登山隊の記録


登山報告


4月2日
府岳連の有志トレッカーと愚妻、姉なんかを誘って10名と谷口、柳原と私の3名
KIXよりRA機で320キロの荷物と共にカトマンズに飛ぶ。



4月6日
吉永隊長KTM着



4月7日
柳原、アンプルバ先発隊ネパールガンジ(Nepalganji)へフライト 。


4月8日
先発隊、ネパールガンジよりジユムラ(Jumla)へフライト。
吉永、大西はシャンボチェ(Shangboche)のHEVへ



4月13日
柳原、アンプルバ2名、ポーター58名空荷でガムガディGamgadhiへ。



4月14日
シェルパ3名で隊荷1.8ton陸路ポカラ(Pokhara)へ搬送
吉永、大西、谷口空路ポカラへ。



4月15日
大津、LO空路ポカラへ。
先発隊ガムガディGamgadhi着




4月16日
ゴルカエャーのロシアンチャーターヘリでポカラより隊荷1.8tonメンバー4名、リエゾン1名、シェルパ3名でガムガディ村に向けて朝7時出発。
アンナルルナ連山は美しく朝陽を浴びていたが、ダウラギリ連峰に入るとどんよりした雲がかかり、T峰は暗雲の中である。
特徴ある形のプタ・ヒウンチュリ峰を過ぎて、シスネ・コーラ沿いに北上するのだろうか?
暗雲が行く手を遮りヘリは眼下のドルパタンの灰色の家々が立ち並ぶ上空を飛ぶ。
真西に飛び、大平原の真っ只中の草地の空港に降りた。
空港は建物が一つポツンとたっていた。スルケットSurketの立て看板。
どこなのか?良く解らないが、ヘリのパイロットは目的のグムガディは天候が悪いので時間待ち、午後再度ここからトライしてみる。と言った。
2度飛行してみたが。相変わらず天候は良くならず本日はここでスティ。
建築中の空港建物の中にテントを張る。
北西の空に大きく明るくヘールボップ彗星が見えた。




4月17日
空港から歩いて市内に出てみる。
カトマンズへの長距離バスターミナルがある。20時間で行けるらしい。
この街は何故かアルコール類が商店街には置いてない。?
タカリの経営するレストランでタルカリダルバートの昼食。あった!ビールが。
ヘリのフライトは本日は他のチャーターで我々を運ばない。
一日中40度近い高温の平原空港でグッタリしていた。



4月18日
昨日の夕方ヘリが飛んできて、明日一番機で君たちを運ぶ。とパイロットは騒いだ。
早朝の6時、炎天下の閉め切られた鉄製コンテナーの中から隊荷を出す。
7時半、ケロシンは運ばせない。と空港関係者?から言われつつもパイロットは
コクピットに入り、我々も乗り込んだ。

ヘリは順調にカルナリ河Karnali Riverを北上、ララ湖Rara Lake の東ヘ、シンジャ河(Shinja River)沿いに飛ぶ。西にアピ 山群Api(7132m)、からどっしり長大なサイパル峰Saipal(7031m),の7000っ峰。
遠くナムナニ峰Naimonanyi(7694m)など見て厭きる事はない。北の国境稜線にひときわ大きく秀峰、チャンラ峰Changla(6565m)が見えた時、眼下にララ湖が樹林帯の中に見えて、バックにサイパル峰と重なって美しい風景を奏でると機はグングン降下してグムガディの村めがけて降りた。
ヘリポートは切り立ったムグカルナリ河の崖上の小学校横である。

8:15先発2名と先行のジュムラ・ポーター、多数の村人、小中学生達が群がる。
隊荷はアンプルバに任せ、一気にムグカルナリ河(Mugu karnali)めがけ駆け下り、河床左岸の松林の樹林帯の道を4時間半15:45今日の泊り場ルムサ村を抜けた鉄橋を渡った広場でテンを張る。テストで衛星電話を我が家へ。感度良好。




4月19日
ルムサを6:50出発。大木の樹林帯を過ぎ、吊り橋、ラリグラス茂る道から石段と岩壁をくり貫いた道を過ぎ、岩小屋の休業中のバッティで全員が揃う。
水平に行くとマングリ村 Mangliという村手前から河床へ下り、河はダムのように大きな淵となって落葉樹の林の中を歩く。すぐ河は大きな岩を急流となって流れるとスンガダラ Sungadara(Dunge Dhaka)の吊り橋を右岸に渡る。
ポーター達は今日はここまで。と言うが先を急がせる。
急登の石段道を登ると雨が降りだした。
今日の泊り場、シム・コーラSimu Kholaの樹林帯の広場でテントを張る。



4月20日

リエゾンのネパールさんとグムガディの公務員として働く従兄弟は、ここまででグムガディ村に戻る。
最近のリエゾンとしては珍しい行動で久しぶり一緒にキャラバンをリエゾンとした。
7:00彼らと別れ樹林帯から広くなった河は緩やかに流れ、枯木が立っていた。
チョルテンが2基、門をくぐると天井に五彩色の観音像と曼荼羅。
吉永からラマ教宗派と壁画の講座を受ける。 
白水社、スネルグローブ著のヒマラヤ巡礼の翻訳者が言うから間違い?あるまい。

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