9月12日

登山隊
 現在、さきにパチュンハム登頂以前に偵察を済ませて決めていた、Gyangdzog KangのABCに来て、全員元気にここに滞在しています。今日からは、い よいよこの岩峰の登攀活動を始めるところです。
ここの場所は、GPS N29 36 462、E83 14 211で、高度 5161m. となっています。
9/8, 9, 10 をBCで過ごし、昨日9/11、ここに登ってきてABCとしました。昨夜の最低気温はマイナス12度、今朝は今やっと日が当たってきたところですが、マイナス7度という寒さです。私は、この数日ずっと風邪気味ですが、大事はありません。とりあえず、本日(9/12)、千田、大阪、島田、カンチャ、ラクパの5名で、計画書上の写真の右の岩稜のルートを200mばかり試登させることにしました。他の隊員は、ほかのルートを求めてこの山の周囲を偵察させる予定す。今後の予定としては、9月25日くらいまでにこの山をすませてナクチューシャンに向い、27日にカトマンズに向けて下山のキャラヴァンを出発させます。 この周辺のガイドとして雇った地元民(特にナクチューシャンの村長)から、ネパール国境の北側の放牧地について様々な新しい情報を得ました。大きく分けて、はるか 南東に当たる国境上のピンドゥ・ラから、今われわれのいるクン・ラの北側までは、東からペンチュウシャンと、ナクチューシャンと呼ばれている放牧地がひろがり東 のペンチュウシャンの放牧地帯には、われわれの知らない二つのゴンパがあって、エ ナン・ラやマリン・ラ、ピンドゥ・ラにつながり、ナクチュウシャンはクン
・ラとの み繋がっているらしい。まだまだ調査が必要ですが、国境山脈北面の概念と、経済上 のルートがほぼ理解できるようになりました。パチュンハムから西の北側の放牧地帯は、カキュと、ロンレーと続いて呼ばれています。
9月3日の登頂時間は、全員が最高点に到着したのは、10時30分AMから11時の間だった、頂稜は、NEからSWに走っていて、SW方向の最高点まで達しました。写真は好天だったので、沢山撮っていますので、先発で帰国する隊員に持って帰らせます。和田隊との連絡は天候の加減からか、ここしばらく連絡がついていません。多分15日以降にカトマンドゥで連絡がつくと思います。

 
 

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