15th.JUL
ヤラ村には畑はあっても、ゴラ、カッチャルの餌となる草地がなくて彼らは隣村のダラ村の裏山の方にいて集めるのに時間がかかり、出発は9時半を廻っていた。カトマンズの停電用の太いローソクを一晩中、燈していたのでローソクの廻りのビニールが燃えてススだらけとなり、テントと天井に干した下着も、鼻の穴もススで真っ黒になり多分、肺の中まで真っ黒だろう…・。こうなると「なぜ、僕は大自然の中でテントを張ってる?」「アンプルバ!何で、こんな安物のローソク買ったぁー」「どうしてくれる!俺の肺…・」「どうしてくれる鼻の穴…」「タバコやめなはれ」「鼻かみなハレ…・」言われてみればアンプルバが正しいのだ…・。とにかく大騒動の朝であった。
ルリゴンパは昨年ヨシナガはんらが訪れた。Duk-Pa(tib:Brug-pa.one of the sect of Kagyu-pa)だそうで、崖の中にあって院内の大チョルテンが有名なゴンパで立ち寄った。寄進参拝後、読経中の本堂へも入る。霊験あらたかな「トゥー:お水?」を頂いたので、ネパール人5人は緊張していた。「僕はもういらんからね」と2杯目をご遠慮申し上げた。一旦谷を下り、すぐ南から入る枝沢に入り台地へと出るとルリゴンパが河岸段丘の崖の中にあるのが解る。GPS:3627m N29 04 514 E83 02 148  の新地図表記4795mに向かう尾根末端で遅いツァンパの昼食を採った。顕著な尾根上にトレイルがあり、ピークへ向かって右から廻り込むとルリゴンパの下の川の上流右股の左岸沿いの路となり、広い草原に出る。このまま南に進み尾根コブ5052mから南斜面を下ると一軒の石積小屋がGyumapani Kholaに立っていた。この小屋はヒンドゥー教、ラマ教のナッカリダモダールクンド参拝者用に建てられていて誰でも使用可。ここはGumaと呼ばれていて、水流はDhechang Kholaへと流れる。付近には草花が咲き緑の多いキャンプ地で、水もここまで来ると清く冷たい。
 今夜もマカロニ・シャクパにしよう。
 
ヤラ村を出るとすぐ川床に下りる前に池があって。
プレムの話では昔はここにナッカリダモダールクンドがあって、
その形跡らしきチョルテンやヒンドゥーのものもあるけれど、
今ではすっかり・ダモダールクンドとは言われなくなって寂れてしまった。
 
Puyung Kholaの左右には砂壁が迫って、所々に洞穴住居跡がある。
川床を進むこと1時間、一軒屋の家を少し上がると手前の本堂のルリ・ゴンパと砂崖の上に赤いゴンパが見える
 
崖の中に作られたルリ・ゴンパの中は写真撮影が出来ないけれど、
大きなチョルテンが有名で、奥の部屋の壁画も古いものであった。
勿論拝観料はお気持ちだけ…というけど、ン百ルピーはせんとアカンようになってますでえー。
 
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すぐ南から入る枝沢に入り台地へと出るとルリゴンパが河岸段丘の崖の中にあるのが解る
 

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