7月10日
天気はいい。休養なしで一気に今日はアルニコチュリー峰6034mの初登頂を…・。ジョムソンを3日の昼に発って1週間、天候のいい内に登ってしまおう…。朝のパンケーキは1枚しか食べれなかった。ゆで卵1ケを食って8時50分に峠へと進む。峠からチベット側ポカリへ降りて、東のガレ場から登リ出す。取付9時45分だつた。アンプルバは「バラサーブは絶好調!1時間で頂上でんな」「そやなあー、珍しく絶好調だもんな」「ホント、めずらしいほどゼッコチョウーでんな」「こんなこと、登山を初めてウン十年間、初めてかもしれへんなあ」
で、ナンと1時間を切る!55分で頂上に立った。「シンジられへん?このスピード!」「ホンマでんな、バラサーブ!」「アンタの友達ダーレもシンジへんでっしゃろな」「そりゃ、チト言い過ぎチャウ!」これ初登頂の頂上での会話ではありまへんがな。
普通はシェルパが駆け寄り「バラサーブ!コングラッレーシヨン!」とか交わされるんとチャうん…・。それが「めずらしい」だの「絶好調」だの「シンジられへん」だの…・。
 頂上の東側には周囲7Kmの大きな氷河が横たわっていて、北東方向に6011mが見えるがマンサイル峰6235mの方向には厚い雲があり望見出来ない。ムスタン側の遠くは雲に隠されていた。南から西にかけてのトルボの方角は天気も良くて、カンジエロバ周辺からツォ・カルポカンの北壁(278)が指摘出来る。更にその北にダフェサイル峰からチベット側のパチュムハム峰(313)も見えた。北側のチベットは相変わらず天気がいいので見渡せる。
「カ・カ・カ・カメラのシャッターが降りん!」「電池かも知れんへん」「ウン?動かんがな…」「アンプルバ、お前のバカチョンでパノラマ映せ」「きれいにやどおー」「わかりやした!フイルムちょうだい」「残念!DVCもDCも今回は持って来んかった」ハプニングの連続で頂上で1時間、スケッチと温かいコーヒーを楽しんだ。12時ジャスト下山開始…・・下山もBCまで55分。ケッシテ嘘ジャーありません。「下山は南壁を一気に走り下るのだ…・。二人とも俺につづくのだぞー」ガレ場の南側をBCに向けて走り下った絶好調のバラサーブ・タイフーンでありました。
 昼から余裕のハイキングと散策に出かけたのであります。午後3時20分青空は一転して真黒な雲に覆われて、雷鳴轟き高度計は5320mに下がり、横で鳴り出すと霰がドバーと振り出して積もり出す始末。「もう夕食にして、寝よかあー」となりました。
 
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頂上から西側の国境稜線は西稜となって技術的な問題はない。
日本の北ア夏山稜線歩きで、パサンディキも一緒に登ろう。
前日Arniko Chuliの頂上とルートを調べていた。
 
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Climbed Route:峠からの標高差は369m、このポカリは5530mであるからして
少し登高距離は増して504mなので、ポカリからビスタリムードで1時間もあれば登頂間違いない。
 
取付でパサンデッキは考えてる…。 「私はパサンラムとチャウでえ」「ヤバかったら降りるでえ」
「でもバラサーブは登頂したら、パサンデキピークとしよう」と言ってくれたけど…、ホントかしら???
 
ストックを大きく振り出している。元気な証拠やねえー。
 
まだ元気!大きく振出すストックと大股歩きを見よ!
 
休憩してる姿にも余裕が見られるね。ホントやねえー。
 
ヒマラヤであるからして、少しは雪の所も登らんとねえー。
 
頂上直下のガレ場を行くバラサーブの後姿にも余裕と風格が…・・。
 
パサンディキと頂上記念撮影、スニーカは写すなチューねん!
 
アンプルバと頂上記念撮影、笑顔!笑顔!のお二人であります。
 
アルニコチュリー南壁は全域フリー・クライミング・ダウンルートで、
どこでもご自由にお降りくださいとなっておるのであります。
    頂上の大きなケルンが見える?私ら立ててんで…。200倍に拡大したら発見可能。
 
峠から手前の5855m、奥はアルニコチュリー峰でチベット側に真黒な雲が出て…・。
 
豆粒大の霰が降りました。
 
ベースキャンプの廻りに咲くブルーポピー3種とも若干色は異なる
 
花弁が一つだけのものもあつた。
 
一番多いのは、この種のものでありました。
 

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