7月6日
今日は大谷パーティが先行して出発。負けじとアンプルバが出発を急がす…・。すぐ急登で追い付き、追い抜き、ドンドン進む…。岩稜を左に直登する、ガラ場は以前ドロドロ路で難渋したはずだが、今日は快適に進む。アンプルバと岩稜直登を試みるもゼイゼイ息が切れて上に出るとトジェ・ラ越えの一つ目の峠ケバ・ラGPS 4920m N28 54 904E83 36 269である。ニサルのヤンツェリン・ゴンパの若いラマ僧が二人、大谷パーティに昨夜から混ざっていて、色々話を聞く。シーメンへ出てコマからサルダンやカランへ寄らず、直接ルリに出る路を下ると言った。コマからインド測量局や新地図に出ているパンザンコーラ左岸の路は今では殆ど使われていないし、馬やカッチャルの通過は難しいとも教えてくれた。
 それにしても「おっさん良く知ってるヤン?」「フム?ヤンツェリンゴンパのヘッドラマのダワ・テンジン師まで知ってる?」「クン・ラ行ったことあるの?」「へえー…・すごいなあ」峠からのダイラギリ方面の眺望はあいにくガスで見えず、西のトジェ・ラ辺りが見える。トラバース気味の下降をして、今回はトジェ・ラの左側の斜面へ向わず、そのまま右から入るLhanhimal Kholaへと入谷した。水量は浅く水も清く広いU字状の谷筋をそのまま進む。大きく「くの字」に谷は曲がると草原状の広い気持のいい高原となって、ブルーポピーが出てきた。GPS5139m N28 56 524 E80 34 973高度計では5950mを指していた。やや早いがツァンパの昼食。大谷パーティに見せられない。昨日も我々の、この昼食を見られているしなあー。谷筋から左岸へ渡り、高原を進みと右側のまあーるい山の合間からGharchok Chuska Dadaの6038mが見えた。正面に新地図の5810mから5831mも山を見て、谷筋は左へとカーブしていて、5602mコルへと出る。若干谷筋に雪が残るが、山々には残雪がない。
一つ目のコルにはチョルテンが立っていて、新しいマニフラッグも飾ってあつた。GPS 5607m N28 58 200 E83 25 585 二つ目は小さなチョルテンで高度計5370mを指した。
 ここからKiraphuk Glacireを正面に見て奥の6108mを主峰として、左右に(東西に)Kiraphul LekとSayala Lekの6000m未満の山々が続いていた。峠から谷はKiraphuk Kholaと名前を変えて水量も多くなるが、渡渉に問題になるほどでない。右岸に渡り、高度が下がらない谷を下りSano Kiraphuk Kholaの出合、プレムはKiraphuk という地名だと言った。本日はここがキャンプ地。
 GPS 4973m N29 02 636 E83 32 636  6時前には私達は夕食を終える。大谷パーティは今夜も遅い夕食となった。大谷映はこの路は2度目と言っていたが、路はトジエ・ラ越えより楽ではあるがツァルカへは、少し遠回り。ツァルカコーラの雨季の渡渉はこちらの方が水量が少なく、この時期にはこちらの方がいい。今日の行程は少しきついものであった。一気に5000mラインを越えたので今夜の泊りはキツイ人が出たようだ。
 
トジェ・ラへの一番目の峠ケバ・ラ GPS 5141mへは
岩壁をトラバースして左斜めに上がり、直登して再び左斜上する。
 
Lhanhimal Kholaの GPS5139m から降りとトジェ・ラ5520mが右斜面の凹みに見える
 
ケバ・ラを下ると左手に、流れの切れている所から右斜上して、
岩稜 の裏側を左斜上して、写真の左凹のコルへ出るとトジェ・ラである
 
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LhanhimalKholaを1時間ほど流れ際を遡ると左岸に草原が出てきた。
正面の富士山のような、5810mの左の谷に入るのが新地図で解る。
 
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この草原には、ブルーポピーが咲いていた。ミルクティ&ツァンパの昼食を採る。
右側の東から下流を見るとトルボらしい真黒な山々が見えた。
 
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ランヒマール・コーラの源頭は5602mのコルで、流れは貧弱なもの なり、流れ沿いに進んで、
コルへ上がる沢芯の砂のガレ場を詰めると広いコルでひとつ目のチョルテンにマニフラッグが結んであった。
 
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ふたつ目のチョルテンから北側のkiraphuk Khola側へ下る途中に、
多分ツァルカからモー・ラへ上がる途中に見えた峰だろう?
Khyoklon Himalの山々が見えて6108mを主峰とした山々が見えた。
 
泊り場のKiraphukはSano Kiraphuk Khola(小さなキラプック・コーラ)の出合の台地で、
合流点から下流を見るとV字状に少し谷は狭まり、2キロでChharkaTulsi Kholaと合流する。
 
キャンプ地から上流左岸の5992m、5882mが163、165方向に見える
 

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