5th.JUL
サンダの村をいち早く、ひとりで出発したのは7時前だった。左岸から真黒なドロ水の沢、ダウンドック・コーラを渡り、路はズァルチェ・コーラに入ると左岸に渡り急登の崖を登る。登り切ると草原になり600頭もいるというサンダのおじさんの羊の群れがいた。3820mGPSから 216方向にザツチェヒマール(サンダチェヒマール)のJarcheKang(6403m)が見えて、奥にTashiKang(6386m)が見えるとおじさんは言った。ここから峠の石積チョルテンへ出て、慧海師のいうターシータンの右岸の高巻道を進む…・。陽も出て気持のいい路である。正面にGhokの村が見えて、'99に渡った橋へと下る。
 アンプルバに「橋がないでえ」「バラサーブ、渡渉しましよう」「アホ!ワシは泳げん…」
ひき返して、上流の吊り橋へ…。大谷パーティは渡り切った所で昼食を採っていた。
 ここから対岸の断崖下流に新しい路は急登となっていて、樹林帯から潅木と草付きへと出て、以前のテント場へと着いた。大勢が泊れないので整地する。大谷パーティのカッチャルが逃げて荷が全て届かず苦悩するプレム…。ガイドのカルマも苦笑…。
(画像説明)ザルチェカン(6403m)の西壁、Dhaula Himal Expedition 1965 愛知県山岳連盟報告書の概念図にも明記されてサンダ村の人達が、そう呼ぶピークである。(177方向)
新ネパール地図(JOMSOM:SheetNo.2883-03)には名前がなくて標高のみで、秀峰のTashi Kang(6386m)は左の白いピークである。キャンプ地 GPS 4393m N28 54 872 E83 37 121 (160方向)
 
3820mGPSから 216方向にザァルチェヒマール(サンダチェヒマール)のJarcheKang(6403m)が見えて、
奥にTashiKang(6386m)が見えるはずだが、雲に隠れてここからだと見えない。
この場所からだと見えないのかも知れない。
夕方、やっとテント場の目の前に全容を現して、左に雪の三角錐のタシカン峰が聳える。
スァルチェコーラの崖上で、サンダの羊を追うおじさんが「にいちゃん何してる?」
「あのお山の名前調べてるの!」「ありゃ!ザァルチェカンじゃ」
「フム?このおじさんが何で知ってるんや?」「何で知ってる?」「昔から、そう呼んでるんでなあ」
 
Jarche Kangの奥に(左側にTashi kang 6386mの雪山)
 

   BACK TO CALENDAR