8月1日

小振りの雨中を出発。入山時のキラプック・コーラへ入らず、帰りはトジェ・ラを越えることにしたので渡渉せねばならない。追いついて来たTAKEは目の前の流れに入った。「ワァー流されそう!」ツルジムも続いたが、ボクは続けず上流へ行って渡る。ツァルカトルシ・コーラの左岸をタサン・コーラ出合のナルザン・スムナへは行かずに斜面を大トラバースして5000m台の広大な草原へ出て'99年のキャンプ跡へ出た。ナルザン・スムナへは草付き尾根上のグラスを降りるのだが、ターサン・コーラを渡る新らしい吊り橋が見えた。これはツァルカ手前のツァルカトルシ・コーラ左岸を進みダクマール・ダクチャン・コーラを越えたところにも新しい鉄の橋が完成したので、これで恐怖のツァルカトルシ・コーラ渡渉と遠回りのキラプック・コーラに出て水の少ないツァルカトルシ・コーラの渡渉をする必要がなくなった。二つの橋には完成式をしたのだろうマニ・フラッグが飾られていた。ターサンコーラの右岸路からワルヤクルン・コーラを渡り、ここから以前は左岸に渡り、大きく高巻きをする路だったけど水際に石を丁寧に敷積めた新道が右岸にごく最近出来て、広河原があるヤクルン・コーラまで新道は続いていた。ここから右岸の広河原を進む、新ネパール地図ではMukot Sheet NO.2882-02の右斜め端に少し出ている約3Kmの路から、やっと新地図JOMSOM 2883-03、出発地のジョムソンの地図になった。昼食のパンケーキは雨の中で、進みながら食った。雨の中を貧弱な流れになった谷から左岸の草付きを上がると大ケルンがある。新地図にTuchela Bhanjyangとあるが実際は800mNWの方向で、ここはTuchela Bhanjyang(トジェ・ラ)ではなくて、ターシータンへの路とトジェ・ラへの峠への分岐点でとてつもなく広い草原であって、ここから遥か彼方の高い所にトジェ・ラが見える。降り続く雨は霙、峠では湿雪に変わって寒い。何人かのトルボの男達とすれ違ったが、みんな僕たち旅人には目もくれず、何か一言ツルジムと話しては震えながら先を急いでいた。トジェ・ラからはランヒマール・コーラ側の砂走りの斜面をどこでも下れる。川床に立って、ここでキャンプをするかと考えたが、ミズタニ達が峠に立ったのを見て、このままゲバ・ラを越えてGhokの6月7日に泊まった樹林帯中のキャンプ地へと急ぐことに変更した。ぬかるむゲバ・ラからの道はカッチャルは滑り、落石を誘発する。脚に震えが来る下り路だったが、ドロだらけのキャンプ地に到着。失神状態寸前のヨシナガはんも無事着いて、みんなずぶ濡れでテントに入った。やがてスタッフ達は大焚火をこさえてくれて濡れた身体を乾かした。
 
往路時にはまだ完成していなかったが、ヨシナガはん達が帰路に立寄ったら竣工式が行なわれたようで完成していた。ちなみにMN氏がこさえようとしている橋はツァルカと新ツァルカの間の流れに作るらしい。この橋はツァルカ村手前Phulung Kholaの手前の新ネパール地図Lapcheとある手前に作られた。上流の吊り橋はNaljyang Sumnaとある所に完成している。
 
流れはツァルカトルシ・コーラで川下の右の尾根が川床へと来ている尾根上にラプチェがあって、ここからツァルカ村が見える。この手前に新しい鉄橋、吊り橋は左の草付尾根を下った所にある。ここからターサン・コーラ右岸の広い草原を横切りゴルジュ状に狭まった谷横の路から川床脇の路を進んで広河原に出る。振返ると左岸のヤクルンコーラ側へ以前は渡渉して、左の山裾の高巻き路を進んだが、今は谷の中へ路が出来ている。
 
ターサンコーラ上流の東から流れてくるトゼコーラの出合から上流をみるとまだまだトジェ・ラは遠し天気も悪い。

前の日へ  カレンダーへ  次の日へ