7月29日

夜半まで降り続いた雨は霙混じりに変わり寒い夜だった。

今日中にアルニコチュリーBCで待つヨシナガ達と合流すればいい。天気はいいので朝食のチャパティを摂ってゆっくりした。正面のキャンラドボの雪壁に似た国境稜線の山に向かって右岸のトレイル跡を進んだ。昨日もあったが地面に直径2メートル、円形状に平らにマニ石が敷詰められていた。これはプルバ君もツルジムもお墓だから写真は縁起が悪いから撮らない方がいいと言った。どこの谷もそうだが、流れの近くには凸凹のグラスの突起や流れがあってこの谷も同様で迷路のようだ。やがてU字状に広くなった谷には陽の光が眩くなる。左のガラ場の上にアルニコチュリーの西側の雪壁に似た上部が見えたので、ツルジムを先頭にジャングル・カンチャ、TAKEらに、ここの上部を越えてChanagor Bhanjyang、Rhapra(シャプラ)へ出れるか偵察をさせた。カッチャルをここまで上げたディリップは、これ以上このガラ場を進むと「みんな脚を折って死んでしまう」と言う。プルバ君とふたりを残して、キッチンスタッフと上に上がってみた。ツルジム、カンチャの二人は目の前のピークに登って、ガレ場は続いていて、見えない向うに見える谷のポカリへは進めないと報告した。ここはGPS:5348m N29 11 576 E83 38 616で、谷の西側5796m,5814m,5950mの三つのピークにあるコルは簡単に越せそうなので、ツルジムとクマール、ラム・クリシナの3人を偵察に出し、ジャングル・カンチャとTAKEを谷を忠実に進ませた。カッチャルをディリップ、プルバ君、ハーリーとボクとで路を作りつつ谷底へと降ろした。TAKEは先行するジャングル・カンチャの「トレイルらしい跡がある」報告を大声で叫び、全員をこちらに来るようにと呼び寄せた。再び全員でカッチャル通行路をこさえながら難渋しつつ進む。GPS:5580m N29 10 244 E83 38 076 でChanagor Bhanjyangの500m西にいることになる。どうも去年の風景ではない。新地図の峠の位置はおかしい。ロシアンマップにはトレイルの記載がないので「?マーク」を付けねばなるまい。あとでC/N-Bマップで調べてみよう。 国境稜線の雪壁下に来ると、先行のジャングル・カンチャは国境稜線の5872mピーク雪壁をダイレクトに登り頂上にケルンを建ているところだった。ここから少し進むと広いガレ場で一番高い所であった。ここから下る訳だが、またもやガレ場が続きカッチャルは進めず、全員でカッチャル通行路をこさえる羽目となった。GPS:5725m N29 09 913 E83 38 616 この位置を新ネパール地図を出して調べる、地図のChanagor Bhanjyang 5665mに立っていることになるがな。

こいつはおかしいけど、まあ近くだろう。ジャングル・カンチャがピークから降りて来たので、向こう側の様子を「こんな雪山を見た?」とナッケムコーラの姿を聞くと「イエッサー」と答えたので、このまま下れればアルニコチュリーBC近くに行き着くだろう。

1時間半程、土木作業をして何とかネパール側の谷へ降り、途中でナッケム・チュリーの姿を見た時は、間違いなくアルニコチュリーBCは下にある。と確信した。ナッケム・コーラへ降り立ちBCへはすぐで、全員が無事に到着した事を喜んでくれた。BCの背後に見覚えのあるネパール側の峠ケルン、アルニコチュリーの南壁のガレ場が見える。
 
ピンドー・バンジャン越えて、さ迷うメムバー(撮影:ジャングル・カンチャ)みなさん余裕の笑顔であります。
 
キャンプを出て大きく谷は広がり、ポカリが出て来て、左の斜面を上がることにした。手前の谷に入ればよかったかも知れないが雪山の頂上付近が見えた。「アルニコチュリーだ」とTAKEに言う。彼とシェルパ達にガレ場の斜面を上がって上部偵察をさせる。ここはカッチャルを上げるのは難しそうだ。彼らは降りてこず、ボクも上に上がるとアルニコチュリーの西面が正面に見えて、左の方へ進み、ポカリのある東側の谷へ降りれないか偵察するも、カッチャルは無理だなあーとなった。
 
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アルニコチュリーからの国境稜線パノラマ、撮影ポイントはGPS:5348m N29 11 576 E83 38 616で、キャンラドボに似た雪壁、右にV字形のコルが二つ。二つ目のコルの向うには5580m N29 09 37 E83 37 37にポカリがある。こちらも越えれそうなのでツルジムを偵察に出した。ジャングル・カンチやとTAKEをキャンラドボに似る雪壁の左へ、前衛・・・・。峰の岩山へカンチャは登って偵察。その間へ進むことにした。
 
キャンラドボに似た雪壁へ進んだ。トラバース出来ないので、右下のガレ場切れ目を降りて、このガレ場路作りの所へやって来た。上部を見るとジャングル・カンチャが新地図チャンガール・バンジャンと表記SW、5872m雪壁をダイレクトに登っている。
 
峠、最高到達点から北を見る。この大きな石とガレ場にカッチャルを通れる路をこさえた。背後の岩山はアルニコチュリーすぐ西のジャンクション5855mだろう。工事現場から右の斜面を降りても、尚も路作り工事やらねばならなかった。
 
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工事現場最終から下りつくと小さな谷のSSE側に脳裏の底に、こびり付いているネッケムチュリー(6104m)北壁が見えて、下ればアルニコチュリーBCがあることが確認できた。「おおーぃ!みんな着いたぞォー」と大声で叫ぶ。真中に6049mのピークが見えて、その右の谷奥の岩峰5998mがいい形に見える
 
岩峰5998m北壁をデジカメでズームインすると・・・・・。この岩峰はガミ・バンジャンのすぐ北にあるピーク。

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