6th.OCT
 キャンプからは長かった。まあイヤになるぐらいシンドイ道程であつたが・・・・・。
KEIKOはツルジムのあとを追って北のコルへ6010m,5932m,6002m,からLo Gekar (Ghar Gompa)へ
東に延びる尾根の5932mの方へ上がっている。その後を朝日君が続いていた。
僕と水谷とアンプルバは6010mの西の平らなコルへ向かっていた。
平らな小さな岩が広い範囲にわたって続く5400m付近の沢から右の方へ進んでコルを目指した。
時間はすでに2時前で一向にポーター達はやってこない。
カンチャとミンマは沢筋から左の方へ進んでコルへ向っているのが遠くに見えた。
3時過ぎになってやっとコルに到着。ここは6010mの丸あるいピークの西横で地図上では5920m。
GPS 29 08 465N 83 487775987mを指した。
北のGhyua Khola側は6280mからNEに延びる氷河が小さな谷となって左岸を簡単に下りれる。
真下に緑色と乳白の露天風呂のような湖が見えGhyua Kholaの河床から、
このコーラが蛇頭の形になる西へ真直ぐ延びる下顎の形の谷と頭部の形になる本谷との出合が見える。
国境の6110mだろうピークが正面に見えて東の6090mと6139mとそこからSEに延びる
Chungen Chanma Himalの6100m級の山々とこの山塊の6210mが最も近くに見えたがこの山々は
頂上周辺に小さな雪塊があるだけで魅力的な姿ではなかった。
NE側は6280mピークから北の6229m。そこから北へ延びる6185mが遮っていて見えない。
東側もNEのローマンタン周辺が見ることが出来たがE方向は丸あーるい6010mピークが邪魔している。
S方向正面に圧倒的な大きさでDhaulagiri I峰が見える。
左は群馬の連中が78年秋に登った南東稜で、その右の雪壁が東壁。
今、同じ群馬の星野、品川、福本達はどの辺りにいるのだろう。
東京の石井達のパーテイだろうか?京都の山田達のグループなのか?
日本人が登ったニュースをラジオで聞いた。とツルジムから聞いた。
北壁の岩壁帯の左の雪稜が北東稜で、Camp2から上部はここからだと急峻に見える。
右はペアルートを開いた82年のカモシカ同人隊の北壁。
 
まあー、何とめずらしいことか?騎馬で6002mから5932mを通り、6010mからコルへ単独縦走をして来たKEIKO。
水谷 「お前、良く縦走してきたなあ」
馬鹿 「馬鹿が・・・いや馬が・・・・、馬が勝手に行きよってん」
「稜線に出たら、どっちへ行っていいか解らんかったし、心細かった」
水谷 「どこ通ってきたんや」
馬鹿 「あそこから降りて来てん」
 
生きてて良かったなあー。と左からツルジム、アンプルバ、タイフーン。背後は国境の山々。
 
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一番左側の谷がGhyua Kholaの二俣からの本流で国境のネパール側の6250mだろう。
この背後に少し低い国境の山「Manshail6235m」があるはず。
二つ目SEに小さな雪を持つのは6110m。真下に氷河が延びてチョコンと見えるのは6037mKyankun Dula。
6127mの奥に5つつ目に見える一番高く聳えるのはDong Mar 6337mだろう。
まあ、こんなところが北側の山々ですが、それにしてもヒマラヤらしくおませんなあ。
初めての公開ムスタン国境周辺の山々・・・・・。
アッパートルボの山々と似てるし、ナラカンカール付近も良く似た山々だったなあ。
 

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