10th.SEP

 吉永の順応の様子は今ひとつだが、本人がどうしても上部に上がるという意思が強く、行動してもらうことにした。
以前、住吉Dr.と順応で滞在した4100mの草原は泥水が溜まり、水の確保も難しい。
ジョムソンのドンキー頭は上部でないとテント場と水の確保は難しいというので雨の降る中をLunpuhyn
Kholaの右股4150m辺りを渡り、4200mの尾根上に出る。背の低い潅木の中を進み尾根に出て、
流れを渡ると広い草原状となり、またもや高度が上がり過ぎるきらいがある所まで上がってしまった。
 ガスと強風の中、すばやくテントはこさえられた。夕方、西方348、347、345、343、341・5方向にGhami
西方の6200mからの山々が見え(同定が楽しみである)。その左にトルボ側、Nakhkhem Kholaとの境
をなすGharchok Chuska Dadaの5962m、6028m、6038mなどなどの山々が見ることが出来た。
続いてサンダ村のLungpa Kholaが西に廻りこむ山、Sandachhe HimalのTashikang
6386m、奥の雪の円錐形の無名峰 6403m、Tasartse 6343mなどが正面に見える。
つづくツクチェピークやダウラI峰などの高峰に比べると面白くはないけど、僕達にはこちらの方が魅力があり、
強風吹く中DVC、マビカとPENTAXの望遠で、しばし時間を忘れて撮影とスケッチを画く。
水谷は測量器で計測をするも固定がうまく出来なくて次回にもちこした。顔を浮腫みつつ吉永も参加して興奮する我々であった。
関係ない・・・とタケ&ケイコはダイニングテントでシエルパ相手にキティ博打を続けていた。

雨と風の中を進んでくるとこの広大な風景の草原状の4600m(高度計)4780m(GPS)
N28 43 543 E83 49 135のテント場に着いた。ドンドンと上がり過ぎた。
このまま長期にここで順応は出来ないので、一気にジョムソンへ一泊してから明日下ることにした。
この地での順応は適していない。危険すぎる。途中のいいテント場は今回は使用できなかった。
馬の上の丸い岩峰に立ち、右から二つ目の岩峰の左(雲がある陽のあたるコル)が Mesokantu La 5099m 
(ネパール新高度ではMesokanto Banjayng)TILICHO 2883 08
 
ティリツオピークから西にこのピーク6698mが・・・。
 
西北方向343に右のピーク。左341.5に雲のかかるピークが見えて・・・。多分Ghamiの
西の6000m級の山々であろう。いずれ数日の内に同定は出来るだろう。
 
その西、手前の谷がトルボの入り口Sangdaへの谷、Lungpa Kholaで背後の山並みはトルボの
Nakhkaem Kholaとの境する5900mから6000mの山である。この裏側に廻込んで、
同定してみよう・・・・・と思う。でも、遠い道程になりそうだ・・・・。

   BACK TO CALENDAR