LIMI's Growth Diary (19.October.2003 No.27)
 

10月19日

ようやく秋本番となりましたね。
秋と言えば松茸ですな。永い事見てないし食べてないしなあー。どんな感触か忘れた。
カナダの松茸は白くて茎が太くて、大きいです。こいつがまた美味しいのです。香りも三田のものには負けるとしても・・・、こいつを持ってバンクーバーから、ポクスムド・タジカがやって来まして・・・「ホイル焼きは旨い」と言ったのでバラサーブとメンサーブと彼女の三人は食し「マル!」と半狂乱的奇声を上げて、熱燗「八海山」を頂きました。
「LIMIには解らんやろうね」「この繊細な歯ごたえと香りは・・・」「熱燗もいいねえー」
「メンサーブ!何を言うとんじゃ」「西北ネパールにもあるでぇ!松茸は・・・・」とLIMI。

秋晴れのある日、韓国の知合いのお嬢さん二人がやって来ました。ミス・キムさんとミス・ファンさんです。彼女達は京都で日本語のお勉強をしてから、京都と関東の大学へ編入学するらしいのですが、日本語はホント上手ですね。メモ魔でもあり、単語を覚えては、どんどんメモをする。彼女らの勉強する姿はついソンケーなんかしてしまう。僕が西北ネパールの片田舎からバラサーブに連れられ、クソ暑い大阪に着いて、オオニシ家の居候になった時も「日本語=大阪弁」を理解するのにずいぶん時間がかかりました。彼女達の標準語とメンサーブの正調大阪弁を横で聞いていると訳の解らないことが多い。「頭が痛いはモリアプタ」「「疲れたはアイゴチュケタ」「などなど」初心者韓国語講座と韓国芸能界に話が女性達は移行して行きました。ところで、韓国岳人でエーシアン最初の14座登頂者Um Hong Gil君は今秋ローツェ・シャールを狙ったが2名の事故死で敗退をし、辛い帰国となった。同じく14座登頂のPark Young Seok君は今、南極点へ出かける。春はロシアから北極点を狙ったが失敗し南極点に今、青春を賭ける。10座を越えるヒマラヤンクライマーが続出している韓国岳界では、日本岳人は高所遠足してる超中高年か、バラサーブのようなボチボチ行きまひょ組がヒマラヤへ行ってると思ってる節がある。ところでバラサーブは最近体調がおもわしくなくてCTスキャンだのMRIとか、MRAとかを受けるのだ!とメンサーブと真剣真顔で話してた。高所障害や落馬や酔払い転倒でないらしく、一過性老人△〇X症とかいうヤツらしいかも知れないけど、真剣に禁煙と禁酒、禁カラオケと夜更し、禁クライミングと禁ゴルフなどなど・をすると宣言したのであった。

最近になって「八海山」という清酒を太郎という若者が東京から移り住んでから盛んに薦めるものだから、「うまいなあ!」とグイグイ呑み過ぎて、どうも身体に良くない。呑み過ぎなんだ、バラサーブとメンサーブは・・・・・。そうなんだ太郎君は、まだ僕をお散歩に連れて行ってくれてない、ヤナ奴なんだ。それにしてもオクダは良く連れてってくれた、イイ奴なんだなあー、早くカトマンズから帰って来んかなぁー。
そうそう!そう言えばオクダは、この秋のシシャパンマ登山に失敗した。田辺や千田のJAC東海ローツェ南壁隊のプレ登山は成功したらしい。それと対照的な出来事がこの秋は重なり、知人が二人も亡くなったとバラサーブとメンサーブは話してた。かなり落込んでる。
 
 
Korean ClimberのPark Young Seok君の北極点遠征隊2003の写真。
「ぎいひゃー寒そう!」
 
 
「サアーお散歩へ行こう!」とバラサーブが今夜も誘ってくれた。唯一の楽しみでもあるお散歩コースは、短距離となってしまって僅か30分ぐらいで終了してしまう。以前は1時間も歩いてくれたのになあー。メンサーブ一人の時は仕方ないけど、お二人の時ぐらいは、1時間お散歩お願いしまぁーす。
 
 
清酒「八海山」を「みずたや酒店」のおっちゃんが店で売りたいといい、バラサーブは晩酌で呑みたいといい、太郎君の裁量により10月のある日から販売開始、購入開始となった。
「ボクにはカンケーないんだなあー」「みずたやのおじさんはボクを怖がる、グゥー、Uuu-、ワンワンと吠えて、いつも威嚇してる」「今度は後頭部を噛んでやろう!」
 
 
左、ミス・ファンさんは25歳のプロカメラマンを目指している。マスコミ関係に進みたいと言った。右のミス・キムさんはネパール、パキ、チベットへ登山や旅行をしたことがある。ミス・キムさんは古典美術、特に古い絵画の修復、補修の技術を更に伸ばしたい。出来れば国宝級のものに挑戦出来る技術と経験を積みたいと言った。「スゴイネー!」
 
 
狭山と泉北の境が天野街道で、自然歩道のハイキングコースがあるのです。
バラサーブと3人で遠出、お散歩をしてくれた連休中日でありました。
 
 
シシャパンマ中央峰8008m、主峰8027m。大概の岳人は中央峰に登っていて、彼らもこいつに登ろうとした。9月末に第一回目のアタックを試みるも悪天に捕まり、10月になって2度試みたが烈風が吹き出し敗退した。