チベット犬LIMIの成長記録(2002年11月6日 No.18)

近くに出来た蕎麦屋さん「藍」は4日開店で、5日の夜も2夜連続出かけました。
バラサーブの今夜の同伴者はK大山岳部の後輩なんだ。こいつは僕のいい「お散歩」友達で、バラサーブのように「アホ!引くな」とは決して言わない。僕の思いのまま「お散歩」をさせてくれる。名前は奥田とか言ったかな?僕より鼻は低い?ほとんどないのだ。手足も僕より短く、20本の指の数だって僕より少ない。トーショーとかに‘98年のカンチエンジュンガとかいうネパールの東の山でビバークなんかしてそうなったのだ  
 僕が、まだ西ネパールのリミ谷に生まれる前なので、よく解らないけど登山隊報告書があってバラサーブの事務所には配布用が数冊あるらしい。K大山岳部も01年のナムナニ峰登山のあとに現役男子が3名になって活躍中。今は、この冬山の偵察で降雪中の爺ガ岳東尾根を楽しんでいる?らしい。お山登りといえば、バラサーブは10月、11月の3連休は全てヨシナガはん、メンサーブ、タケダイにあつちゃんらと針の木岳やCosmo Peak(越百山)とかへ出かけては帰りに長野の田沢温泉で真剣勝負マレット対決をあっちゃんと続けていたらしい。とにかく自分さえ良ければいいというお方達なので、その都度、僕はマドちゃんとお留守をさせられるので、もう精神的に参ってしまっている。
「おっさんだけ遊ぶなよなあ」反バラサーブ拒否反応症候群が最近出てきて食欲もなくなり、以前のように何でも食する。ということがなくなり、その反動からか3種混合ドライフーズにお肉角切り缶詰1缶という偏食はリミ谷でバラサーブとお会いした2年前の頃、大スキだった「うんこ」食べる偏食の頃が懐かしい。
 そうそう今回の主役は今夜のお散歩仲間の奥田なんだ。今夏のバラサーブのムスタン同行から、Team UKYOのエベレスト登山を終えて、またアイランドピークへ。今回は京都の弁護士さんの登山のエスコート役のボランティア登山で本日のRAで飛び立ちました。確か、まだ墜落せずに飛んでる模様…・・。
 ネパールといえば、バラサーブのおっさん達「西ネパール偏執狂集団のヤツらは」来年も長期間「トルボ」という所へ3つの山の登山を目指すらしい。普通、長期間と言えば30日ぐらいか50日ぐらいが平均的ヒマラヤ登山なんだけど、おつさんらは半狂乱的に3ケ月はかかるなあ!とヨシナガはんと小声で話してたのを小耳にはさんだ。

 「おいおい!おっさん達、アンタら何考えとんじゃ」
 
「もう少し僕のことも考えてくれよなあ」
 「パパ!リミちゃんも連れてつて」とメンサーブが反抗的態度でヨシナガはんに言った時は僕も一瞬ひるみましたがな!ひよっとしたら行けるかもと・・…? 
 「アホなこと言うな」「トルボでは餌がない」「リミちゃんの食事を運べまへんがな」
 
「何でやねん、おっさん!ドライフードは軽でおます」
 「連れててえええな」「ガブっ!」

また脱線したがな。今回は奥田が主人公なんや。
 奥田は12月4日に帰ってくる。あいつは現在、東京に居を構えていてヒマラヤ登山に夢中になっている。いい諸先輩のおかげかも知れないけど、こんなことを続けていられるのも、そろそろ考えなアカンのんとチャウ?。本人は考えてるらしいけど、少し社会人としてフツーに復帰せんと……。まあ人間さまに僕としては偉そうには言えんけど…・・。奥田には偉そうに言える。僕だってフツーの犬になれたんだ。フツーの…・。
奥田!山で死ぬなよ!行き過ぎるとそれだけ危険度確立が高くなるんや。とバラサーブは偉そうに言った。僕もうなずきながら、ご同感!ご同感!



奥田「何でバラサーブのお家は毎日水炊きなんだ?」
LIMI「お前ねえ!それはよくない発言だよ!」
奥田「天ザル食って、酒4合呑んでHAPPY!HAPPY!」
LIMI「ン?天ザル?どこで食った?」「何でそんなに食えるの?呑めるの?」
 

メンサーブ「オクダさんお酒は…?」
奥田「もうケツコーですわ」
LIMI「おっさん!何でオクダだけ天ソバ食べたんや」「ホントーにもう…・」ガブ!
バラサーブ「イテテテ…、なな何にをすんねん」「アホ!やめんかいな」
 

お散歩コースの最初の難関は、この道路横断であります。R310線(サント線)への
狭山ニュータウンの陶器山ロードは坂道になっていて車はスピードが出てるので
一気
に横断せんとアカンのだ。道も2車線から1車線になる。
 

犬のフンは食べないでください。とは書いてない。メンサーブがいつも僕の「ウンコ」
拾らう係で後ろから新聞折り込みチラシをサーッとお尻の間に差し込む。
僕はそこで
素早くする。バラサーブはオロオロするだけ。
今回は撮影隊でSONY Handycamを
駆使して真っ暗な静止画像を……。
 

ここは途中休憩の公園。ここでバラサーブは大休止する。寒くても!暑くても休む。
中間点でもある。ここで毎夜「フセー」「ほふく前進!」
まるでマオイスト訓練か拉致
なんかする国のような口調で騒ぐので、
僕は本能的に、ここでは「伏セー」をしてしまうのだ。奥田もせんかあ。
 

「お散歩」コース、約1.5Kmポイントの電柱でオシッコ。
近大病院前のストレートコースは高級愛玩犬専用お散歩路。
ここの電柱、並木のオシッコは上品なヤツのが多い。
僕のような野性味たつぷりなオシッコにはお目にかかったことはない。
バラサーブ「オクダあああー!ユックリ歩け!」
奥田「解りやした」小声で「それにしてもウルサイおっさんやなあ。LIMIちゃん」
LIMI「ああ過激発言!」「多分!石飛んでくるぞお」
 

最終ゴール近くの西山台東交差点を渡る。ここは危険がアブない。
車がよく止まらず歩道へ突っ込んでくるのだ。僕はここが一番怖い!
大阪人は赤信号でも止まらない。赤信号でも右折れしてくる。
LIMI「オクダ!早よ渡ろうなあ」
奥田「誰や、心安くオクダと呼び捨てにするヤツは…」
バラサーブ「オクダあああ!早よ渡れ!」
奥田「ハイ!解りやした」小声で「うるさいなあ!もう…・」
 

最終コーナ、左折れ手前の最後のおシッコ場。
ここまで来るともうあと500m…・。いつも足早になるバラサーブとメンサーブ。
僕は、もう今夜もおしまいかあー。と少し寂しくなる地点。

 

我家の所定の位置。奥田が今夜はご苦労にも付き合ってくれたので、握手!
このあと「お食事」「お水」をバラサーブ毎夜作ってくれて、
「おいで!」とメンサーブ
はお家の中に入れてくれます。バラサーブは、
もうその時分はお休み中で、足元に小さくなり(寝はじめは…)で、
ドデンとバラサーブのお腹辺りを枕にして就寝するのであります。
この写真は公開しません。おっさんの寝顔なんか世に中に出せんもん。
 

奥田隊長と現役4年生の山田普のふたりのナムナニ登頂の報告書。まあ、まあ面白いのであります。
なぜか?バラサーブ・タイフーンも出てくる学術的?報告書でもあります。
印刷屋はエライ!儲かった?この不況を乗り越えられた?
のも、オクダさんのおかげ!K大山岳部各位のおかげ・・・・。
と経営者は涙組んでいた。と編集後記に奥田記あり。