19th,JULY

このテント場は’93年ドイツ・オーストリア隊が、パルチュンハムガー6455mに登ったBCであるに違いない。
彼等はカンジェロバの北峰をラングーコーラから目指したが、川の渡河が出来ず転進、
ポエ村により、ソワチャコーラから南西稜を登ったお医者さんグループ。
帰路は ポクスンドへ下る。この報告はホーリーさんのメモから。
テント場手前の広い沢からでもヤラ・ ラには行けるが、このまま谷をつめて、
左からの草付き斜面を滝落ち口目指して登るとカール上になった小川が流れ、U字状の最低部に6・7のチョルテンが見える。
ヤラ・ラ GPS: 29 39 232-250N 82 49 593-620E 5396m-5495m 地図上では 29 39 15N 82 40 35E
峠の向こうはチャンデイコーラ下流から遠くにゴラ・ラが望まれた。
カンテイヒマール主峰南壁下部も望見出来、景色はグリーンの木々が美しく
シエルパもポーター達もネパールに帰った!と騒ぎ、やっとこの峠に五色祈祷旗を張り巡らした。

チャンデイコーラを下っていると、ブルーポピーの群生を見た。
そこいら中に無尽蔵に咲いている。ヤチャクンブも・・・・・。

ヤラ・ラ峠 5494m手前の小川に
エーデルワイスが群生、峠の向こう側にも。

6455mへは一旦南稜から国境稜線6405mに立ち、
東へ縦走2Kmする。
彼等はGPSで登った山を 29 42 22N 82 52 27Eとしているが、
これならチベットの山になる。
正しくは 29 41 23N 82 52 27Eだろう。

左端が6405m、6327mと続き、
コル右のガスの中に見えるのが6455m。
この奥にパルチュムハムガー連山の
最高峰6528mが1km先にある。
6405mと6327mピークの南壁が
ソワチャコーラ奥に障壁となっている。
右のクラゲのような雪壁の右からナイフリッジに出て、
上の雪壁を頂稜右のコルへ出て6455m頂上に
彼等は出たと思われる。

ヤラ・ラ、左がソワチャコーラ、右チャンデイコーラ側である。
狭いコルに五色祈祷旗は西風を受けて見事にたなびいた。
コルから西に広がるチャンデイコーラ。
ここまで放牧の人はこないのか、全く動物の糞がない。
右から入る谷はチャンデイレグでカンテイヒマールの第2の高峰。
チャンデイ峰6623m南壁へ流れる。
右からの尾根の向こうがカトポサナムコーラ。
チャンデイコーラは南西に流れてタクラコーラと合流する。
正面のV字谷雲の陰 がゴラ・ラへの路。

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